「はちどり食堂」から vol.1

 ちょうど3年前の9月、はちどり食堂はオープンしました。
 九十九里での暮らしはとても楽しいです。
「土の上で暮らしたい」「海の風を感じて生きていきたい」そう思って2006年頃九十九里に移住してきました。
 それまでは、「田舎で暮らしたいけど仕事がなかったらどうしよう、、、」とか無いものばかりを探して不安になっていました。でも越してきた日、満点の星空の下で「この星空があればそれで十分だ」そう思いました。
 その後、心配していた仕事も見つかり友人も増え、地域のいろいろな活動に参加するようになった頃から「私も何かやりたい!人が集まる場所を作りたい!」そう思うようになり場所探しが始まりました。
 やがて縁あって今の場所と出逢い、ここで何をするのか全くノープランのまま借りることになりました。暮らしてみたら築50年を超えているというのに丁寧に手入れがされている、縁側のある暮らしがとても心地よく、何よりも風が気持ちよくて、間もなく「そうだ!ここで食堂をやろう!この風をたくさんの人に感じてもらいたい!」と思い立ち、そんな勢いではちどり食堂を始めることになったのです(笑)
 船橋に住んでいた頃に11年やっていた飲食の経験を生かせるのが『食堂』だったのです。
 でもお金はない! 準備もほとんどなし! なのでそれはそれは大変でしたが(笑)、たくさんの人が協力をしてくれて2010年9月28日にオープンすることができました。

 よく「はちどり食堂ってどういう意味?」と聞かれます。
 以前、環境問題などに興味を持つきっかけがあり「自分も何かしたい」そう思うのですが何をしたらいいのかわからず悶々としていた時『ハチドリのひとしずく~いま、私にできること~』という本に出会うのです。この本は辻信一監修によるアンデス地方の先住民に伝わる小さな物語です。小さな物語なのですが、「ただ自分にできることをしているだけ」というハチドリのメッセージにとても感銘を受けて、「私も遠くの問題ばかり見て何もせず立ち尽くすのではなく、足元にある自分にできることをやっていこう!」そう思いました。そして私のひとしずくがたくさんの人に広がって、さらにみんなのひとしずくが広がっていくようにという思いを込めて『はちどり食堂』という名前だけは準備していました。
 私の『ひとしずく』それはまずは自分が楽しむこと。私が楽しんでいなかったら、来てくれる人だって楽しくない。誰かを幸せにしたかったらまずは自分が幸せになること。自分を犠牲にして誰かに、何かに尽くすことで自分を満たしているとしたら、それは誰も幸せにはなれないですよね。
 だからいろいろな方とコラボしながら、キャンドルヨガ、落語、落語教室、夜市、アロマワークショップ、鑑定会、各種セミナー(これらはほんの一部ですが)など、ワクワクする楽しいこと、思いついたことは何でもやるようにしています。
 オープンから丸3年、今年は9月29日(日)に九十九里・真亀川総合公園の「九十九里ビーチクリーンフェスタ HULA&LOCO」のイベント(中面参照)に出ています。九十九里・片貝海岸中心にビーチクリーン活動をしている返町さんが「こんなイベントをして地元を盛り上げたい!」って企画したもので、私もそんな気持ちに共感して一緒にやらせてもらうことにしたのです。

 『はちどり食堂』からでは、そんな私のワクワクや、ここから生まれる出会いや活動を少しずつ紹介していこうと思っています。

〈寄稿〉太田直美 1970年生まれ 愛知県出身

 はちどり食堂オーナー、書家、カウンセラー
『はちどり食堂』九十九里町小関2264 木・金定休 

 

http://hatidori.jimdo.com/