はちどり食堂から vol3

 「はちどり食堂」のこだわり。それは「心と体が喜ぶごはん」と「細胞がワクワクする楽しいこと」。この軸の部分がぶれていないから、いろんなことがうまくいっているんだと思っています。
 きっかけは、九十九里移住前に起こったものすごいデトックス。
 今では笑って話せますが、当時は「地球で暮らせない!」って思うほど大変でした(笑)
 環境が変わって、自分と向き合っていた頃です。ある日市販のめんつゆでおそばを作って食べていたら、気が付いてしまったんです(あれっ?私、添加物合わないかも??)
 それまでアレルギーなどなく何でも食べていたのに、その瞬間から、ほとんどのものが食べられなくなってしまいました。発作が起こったとか、蕁麻疹が出たとかそういうのではなく、ただ体が食べたくないと言っているのです。添加物の入ったもの、農薬のかかった野菜から有機野菜まで。有機野菜は肥料がダメだったんでしょうか。魚も。養殖の魚は特にダメでした。
  とにかく現代の食べ物って薬漬けだったんですね。最終的に無農薬の白米とトマトしか食べられない時期が数週間続きました。無農薬の白米は分かるけど、なぜ「トマト」だったのかは今でも謎(笑)。朝、昼、夕と食べていたのに、50kgあった体重が約1ヶ月で37kgまで落ちました。さすがに30kg台になった時は食べる力も、体力もほとんどありませんでした。
 いったい何が起こっているのか、誰もこの状況を説明できる人はいません。あんなに情報が溢れているネットでも欲しい情報が見つからず、途方に暮れていました。でも、内心は気づいてたんです。体が『気づけ!当たり前に食べてきた食べ物がおかしいことに!』と言っていることに。
 この頃からです。宇宙とおしゃべりをするようになったのは。
 地球にはない情報を宇宙から教えてもらうようになって、毎日が発見でした。とにかくデトックス、デトックスの毎日。細胞レベルで体も脳みそも変わっていくのを感じました。食事ばかりではなく、化学物質、電磁波なども拒絶するようになって、生活のすべてがガラリと変わりました。
 大変だったのは友人と食事ができないこと。当時の私は体にいいもの・必要なものしか食べてないのに「自分って今とっても不健康」と思ってました。社会に、地球環境に不満と怒りでいっぱいで、平気で薬漬けの食事をしている周囲の人たちにも怒りの矢を向けていました。あるとき宇宙が教えてくれました。『もちろん今の地球環境や食生活はよくない。でも環境破壊や添加物、農薬、化学物質に怒りを向けるのではなく、まず目の前にあるものに感謝をしなさい。感謝をしていただくことで、社会が変わり、豊かな環境も取り戻していけるから。』と。
 私はとても小さな視野で物事を見ていたことに気づかされました。そしてこの時「ハチドリのひとしずく」の本に出会うのです。まずは目の前の課題を解決する。目の前のことを楽しむ。そのひとしずくが豊かな社会、環境を取り戻す一番の近道だと思いました。食を通してたくさんのことを教えられたので、私は食で社会とつながっていきたいと思い「はちどり食堂」を始めました。
 細胞は分かっています。何がおいしいのか?何を食べたいのか?何かを犠牲にする食事や、安全を優先する食事とかいうのではなく、家族や友人たちと楽しくおしゃべりしながら「心と体が喜ぶおいしいものを食べること」が一番のビタミンだということを。
 宇宙のメッセージを理解するようになって体重が戻り、食べられる物もだいぶ増えました。しかし今でも体と相談しながら選んで食べるようにしています。「はちどり食堂」のごはんも自分が選んだものに感謝をしながら、食べてくれる方たちが笑顔になるように気持ちを込めて作っています。毎日のごはんが私たちの体を作り、社会と環境を作っていく。「心と体が喜ぶごはん」で豊かな世界を一緒に作っていけたらいいなと思っています。

〈寄稿〉太田直美
1970年生まれ 愛知県出身
はちどり食堂オーナー、書家、カウンセラー
『はちどり食堂』九十九里町小関2264
☎0475-70-3325
木・金定休 http://hatidori.jimdo.com/


※文章は2013年発行当時のものです。