おいしい文学。

 昨年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいですよね。評価のポイントは「多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重」「栄養のバランスに優れている点」「見た目の美しさ(自然の美しさや季節感の表現)」「年中行事との密接な関わり」の4点だったそうです。
 思えば、日本文学では食や料理のシーンを使うことで、美しい季節感や地域色を表現しています。絵や写真でなく、食の文章表現だけで四季や地域の風景を連想させるのは見事と言う他ないですよね。
 その一つといえるのが、千葉県房総半島の郷土料理、「太巻き寿司」です。太巻き寿司を見れば、房総の正月の風景を思い起こす人も多いのでは?。
 先日、ある企画で太巻き寿司教室に参加して来たという東金市にお住まいの横溝さんにお話を伺ってみました。太巻き寿司は、ツルムラサキ、ビーツ、うこんやクチナシで色付けするなど、図案を鮮やかな自然素材で仕上げる知恵や工夫がいろいろ。横溝さんが挑戦したのは初心者向けの「梅」と「くまちゃん」。先生の言われるままの順序で作っていたので、ほぼ「梅」に見えましたが一人で作るとなると…。
 実はお漬物が苦手な横溝さん!ほぼお漬物が入っている太巻き寿司を食べられなかったのですが、自分で作る場合は、代わりにかんぴょうなどにすることで美味しくいただけたそうです。準備は大変ですが個性的なレパートリーの一つとなるので、またチャレンジしてみたいとのことでした。
 次に、東金青年の家で毎回反響が多い太巻き寿司教室について取材させていただきました。「自然食材を使った色鮮やかな太巻き寿司は、芸術とも言えます。教室に参加する子供たちに、親子の触れ合いの大切さを通して、後世に伝承したい伝統文化ですね」と教えてくれました。ピザ作り体験やケーキ作り体験などのイベントも開催していますので、親子で参加してみてはどうでしょうか?。
 房総の景色を思い浮かべながらの太巻き寿司づくり、オススメですよ。


【取材協力】横溝聡子様/ 東金青年の家 〒283-0805 千葉県東金市松之郷270 TEL.0475-54-1301

 

 

 

*太巻き寿司を
 作りたくなったら…
山武の巻き寿司50選
発行・山武巻き寿司研究会