通称「してんさま」。

 海岸にほど近い田園風景に佇むその寺には、2メートルを超す巨大な四体の像が本尊と共に奉られている。その堂々とした体躯を誇る四天王像(県指定有形文化財)は、今から八百余年前、鎌倉時代の大仏師運慶によって彫り上げられ、龍神に捧げるために海へ流されたものが、三浦半島から房総半島をめぐり、九十九里浜(いまの大網白里市四天木)に流れ着いたと言い伝えられている。  寺の名前は、萬徳山聚楽院勝覚寺。近郷近在からの信仰が厚く、関東八十八カ所霊場の四十六番札所、上総國薬師如来霊場の第二十六番札所にもなっている。千年を超す長い歴史の中で、火災や大水などの災害もあり、寺に残る数々の仏像・石碑よりも建物の傷み方のほうが早い。最近では、昭和の初めに古家を移築して以来70年間使用してきた遍照殿を改築した。  以前よりひと回り大きくなった遍照殿では、仏事以外でもイベントや発表会、コンサートなど地域の交流の場として活用されている。  中でも満月の夜に行う「密教座禅道場~阿字観(あじかん)~」の体験が人気を呼んでいる。「阿字観」とは弘法大師空海が広めた瞑想法で、インドのヨーガが基になっていると言われている。満月と宇宙の根源を象徴する梵字の「阿(あ)の字」を見つめながら心身ともに「清浄(しょうじょう)」にしていく心の修行方法である。



密教座禅道場~阿字観~
9月9日(火)19:30~/要予約/参加費1,000円
■真言宗智山派 萬徳山聚楽院勝覚寺
 山武市松ヶ谷イ2058 ☎0475-84-0248
 http://shokakuji.com
※お寺では文化財保護のため、拝観料をいただいています。


人って、 出逢いって面白い。





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